一泊でドライブの2日目だけど

ホテルを出てすぐという時間帯では、色々な施設が開いていなかったりします。
昨日から、一関では何かというと「餅」というタームが踊っているので、この辺、由来とか判るんじゃないか?という期待を胸に、一関市博物館(が、厳美渓近くの道の駅に隣接しとる。あたりは完全に田園風景。こういうのも珍しい。)に向かったのですが、開館時間前なので、脚を伸ばして骨寺村荘園遺跡まで行ってみました。

とはいえ、ここは普通に民家があり、生活している場所でもあります。中にはクルマで入っちゃ駄目と言われているので、そのための中継点たるインフォメーションセンターまで。で、天気も怪しいし、ここからレンタサイクルとか借りて見に行くのはやめて、いつか別の機会に譲ることにしました。ということで、厳美渓の道の駅までとって返すわけで
算額みたいなのも展示してあるので、好きな人は解いてみるといいのかも。あとは、近場で出土した考古学資料の展示なんてのは定番ですが、そういえば舞草刀なんてのもあったんだよね。って、古代〜中世の展示は、一関の話なのか、平泉の話なのか怪しい感じも。なにしろ、この場所は一関市内よりも毛越寺により近いものね。


その後、一関方面に戻って、国道4号を北上し、牛の博物館へと思ったのが間違いのもと。あのまま、県道31号から平泉方面へ向かった方がよかっただろうと推定。平泉自体は、4日の混雑にも増して、近隣道路の渋滞を引き起こしていたということが見て取れるのですが、でも、県道31号からアプローチしようとする車はいない。だから、毛越寺手前をうまく回避して駅の方から柳の御所跡〜4号バイパスへと抜ければ渋滞しなかったと考えられるわけです。でも、4号のバイパスと旧道の分岐点から一関方面へは、一関市内に到達するくらいの渋滞ががが。
ああ、しんどかった。
ということでようやく到着する牛の博物館。ここは、平泉前沢インターのすぐ近くです。で、例によって博物館なので撮影は……
えーと、子牛とかかわいいんですが、ほかの客がいるので、「うしー!」とか萌えることができません(修行が足りん!)。それよりすごいのは、トラジャ族の葬礼に関する展示です。トラジャ族は、もともと、豊かさの指標が「水牛を何頭保有しているか」だったりするわけですが、高貴な人の葬礼ともなると、長期に渡る儀式が続き、その節目節目で、ここで水牛を何頭生け贄に、ここで豚を何頭生け贄に、みたいな感じ。思うに、生け贄というけれど、要するに、みんなに振る舞っているって感じ。葬儀が人生で一番のイベントなので、ここ一番でごちそうにありつく、みたいな意味があると感じました。
でも、ここでトラジャ族の民俗展示みたいなものに遭遇するとは予想していなかったので、なんというか、奇妙な縁を感じたり。おかげで予定時間より長いこと滞在。しかも、一関から平泉の間の渋滞のせいもあって、12時ころには盛岡近辺に行って冷麺を食うというつもりだったのが、ここで既に11時30分。
しょうがないので、国道4号を北上しつつ、昼になったあたりでどこかで食べよう、ということに。でも、実は冷麺の店は岩手県南には多くありません。やっぱり盛岡なんだよね。水沢のバイパスで、昼になっちゃったし、喜多方ラーメン坂内食堂でお昼にしちゃったんだけど、食べ終わって帰途についた瞬間、「焼肉・冷麺ヤマト」の看板を発見するという皮肉。もう後の祭り。水沢インターから高速で帰ってきました。総行程約600km。ちょうど、出発前の給油分33litreを使い切ったか?という位。5.5litre/100kmということですね。